2012年4月9日月曜日

位相差の変更とロスヨークの改造その1

ロスヨークは、メカロスが少なくコンパクトで大変良い機構ですが、耐久性と騒音防止で、クランク接合部に多数のベアリングを使用しベアリングの値段が高いので何とか減らす方法はないかと考えていましたが、たまたま模型エンジンで支持クランクのないものを見つけました。
この形ですと、支持クランクが無い分2ヶのベアリングを無くすことが出来ます。
構造は、支持クランクとT字クランクの接合部が、円運動から直線運動になるだけですので大きなメカロスは無いだろうと安易に考えました。
またこの際ですので、位相差による出力の違いを確認するため位相差を90°にして製作することにしました。(現在120°)
理論上は位相差90°では、圧縮比が上がり出力がより出るようです。

位相差を90°にするには、単純にT字クランク3点の支点長さを同じにすれば出来ます。
現状の120°は、コンロッドまでの距離20㎜ですが、クランクディスクからの支点距離は15.3㎜と短くなっています。
そのためにコンロッドの長さも変えることになりました。




ロス機構についての、計算式を詳しく知りたい方は、下記リンクのエクセルシートに載っています。
毎年暮れに行われる、スターリングテクノラリーで無線ラジコンクラスでいつも上位入賞されている福井さんです。私のエンジンとはレベルが違います。
自作の高性能エンジンを作りたい方はとても参考になります。

部品点数は結構増えてしまいました。


次回につづく

1 件のコメント:

  1. 日立金属が発表した炭素結晶の競合モデル(CCSCモデル)というものは破壊的にイノベーションの一つと思われる。
     なぜなら、いままでボールベアリングを人類はせっせと作っていたが、それがナノ結晶レベルの自己組織化能力により、等価の機能を有するGIC(グラファイト層間化合物)結晶を生成させる特殊鋼からだ。
     これは明日の機械産業の在り方を変えてしまうかもしれない革命と思う。この理論、ダイヤモンド理論ともいうがそれ以上のものだと思う。

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