2012年4月16日月曜日

ツインエンジンの設計、制作その2


今回はCAD設計から、どのようにして金型製作するかを説明します。

最初は、機能的な寸法を決定してから形状を作ります、前回アルミプレートを製作した時にそのデーターがあるのでそれを利用します。
この段階で様々なデザインを検討し、それと同時にダイキャスト化できる形状に煮詰めて行きます。
通常は製品形状を決定して後から製造方法を決定するのですが、そうすると形状によっては加工することができない箇所があったり、2次、3次と追加の加工をしなければ出来ないことで高コストな製品になってしまします、そのため製作段階で形状変更をよぎなくされます。
外観デザインが優先する製品は別ですが、通常は機能を満たした上でのデザインになるのが普通で、それを製作工程を考慮した上で製品設計をすることで短期間で製品を作る事ができます。
(普通は製品設計と製作部門が別なため後から設計変更が生じて、時間の無駄最悪な場合には
最初から設計をやり直さなければならなくなります)

ここでは、設計者が製造工程を熟知した上で設計するので、作ったデーターをそのまま製作用のデータにできるので、短時間、低コストで試作品を作ることが出来ます。

デザインの検討


最終デザインの決定


デザインが決定したら、普通に製品を加工するにはこのデーターでいいのですが、金型はすべての形状が逆になるので、これから反転データーをつくり金型用データーとします。

今はITの技術が進歩しているので楽にできるようになりましたが、昔の金型職人は頭の中ですべての形状を逆に捉えて型を作っていました、この考え方は重要で、今ある事情を反対側から考えるという発想が身についてのかもしれません。(逆の立場で物事を考える


こんな感じでデーターを反転します。


最後に、湯道、ゲート、オーバーフローを加工して一応完成です。


このデーターをCAMでマシニング用のデーターを作り加工します。簡単ですが、こんな感じで金型を作ります。
この金型を鋳造機で鋳込むことで製品が完成します。


次回はできた製品の、組み付け工程です。

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